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毎度ながら、ずいぶん久しぶりのブログになりました。
大学病院の同期Dr.がこっそり読んでいるそうなので、今年度こそ更新がんばってみようかと思ったり思わなかったり(‘ω’)
さて、今日は、当院の予約システムの話。
当院の予約システムは、「ドクターキューブ」という企業の予約システムを採用・導入しています。比較的ポピュラーなもので、ネット予約できるのが便利。
決して広告しているつもりはないのですが、開院時に導入してよかったなと思っているモノの1つです。
当院が、大分県の耳鼻科としては斬新なシステムにしたのが、時間予約制であること。
30分ごとに設定した予約枠に、一定数の方が予約を取れるようにしてあります。
17時に受診したい方は、17時の予約を取るってことです。
耳鼻科の受診をためらう理由の1つが、待ち時間が長いことというのは有名な話なので、まぁなんとか解決できないか考えた結果でした。
ヒントは、飲食店や美容室等の予約に使う、〇ットペッパー(*’ω’*)
「飲食店とかみたいに、『この時間になったら病院行けば診てもらえる』ってなるのがいいよね♪」って軽いノリで。
まぁ、もともと県立病院の外来も30分ごとの予約枠だったので、時間ごとの予約での診療には慣れていたのですが、設定する際にはかなり悩みました。
何故か?
そもそも耳鼻科診療と時間予約制では、相性がよくないと個人的には思っていたから。
何かしらの処置をおこなうことが多い耳鼻科診療では、1人あたりの診察に要する時間が正直読めません。
鼻血の止血に時間を要したり、鼓膜切開をおこなったり、逆に内服薬でコントロール良好ですぐに診察が終わったり。
何が言いたいかというと、診察してみないと1人あたりの診察時間が分からない=1時間あたり何人診察可能か予測できないんです。
また、耳鼻科を受診する方は、体調が悪くなった当日(または前日)に予約を取り受診することが多い傾向にあるので、その時になってみないと何人受診するかクリニックとしては分からないんです。当然、ネット予約できない方(ネット予約に不慣れな方や全盲の方等)もいますし、急に体調が悪くなって直接来院する方もいますので、完全予約制にするわけにもいきません。
そう、耳鼻科診療ではこれらの「不確定要素が多い」という、誰が悪いわけでもない診療科の特徴が時間予約制を難しくしてしまっているんだと思います。
それでも、今の予約システムにこだわったのは、受診時の待ち時間を少しでも減らすため。
うまくいってるのかどうか自信はありませんが、タイミングによっては院内滞在時間5分程度で診察が終わる方もいるので、開院当初の理想には近い形にはなってきたのかなぁと思った開院3年目の春でした。
ただ、最後に一言。
導入するのも維持するのも、ちょーーっと金額高すぎませんか!笑