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気づけば半年以上、ブログ更新していませんでした…
2-4月は、花粉症+インフルエンザの患者さんが多く、忙殺されていました( ノД`)シクシク…
さて、タイトルにある武器というのは、抗菌薬(抗生物質)のお話。
5月下旬、クラバモックスという抗菌薬の出荷停止のお知らせがありました。
聞きなれない方もいるかと思いますが、小児急性中耳炎ガイドラインにも推奨使用に挙げられている小児に使用するペニシリン系抗菌薬の1つです。
個人的には、1日2回の食前内服薬で、下痢する子どもが多いので、よく効くけど使い勝手がなぁ…っていう評価をしている抗菌薬。
1つの抗菌薬が出荷停止になり使用できなくなると別の抗菌薬の使用量が増えて、さらなる抗菌薬の枯渇を生んでいくんで、とてもとても困るんです。
日本中の耳鼻科と小児科の先生が、暴動起こすレベルの事態。
ガイドラインに記載されている抗菌薬が使えないって、すでに医療崩壊なんですよねぇ。
怖いのは、TV等のメディアではほぼ取り扱われないこと。
それほど事態は深刻ってことですね。
原因はいろいろ言われていますが、ここでは触れないでおきましょう。マジメな話になりすぎちゃうので(;’∀’)
で、どのくらい困っているかというのを説明するのに、いろいろ考えたんですが…
生活に例えるなら
東京に行きたいけど、JALとANAが使えない!くらいですかね。
福岡に行きたいけど、ソニック含めた特急と高速道路使えない!くらい?
で、6月から困った状況になっているのに、8月になっても解決の見通しが立たないという状況。
さらに、ホームページにも載せていますが、咳止めや解熱鎮痛薬も不足…。
ここ、日本ですよね?
想像もしませんでしたけど??
こんなことになります??
コロナ禍で薬不足を経験したのに??
…って悩んでも仕方ないので、代替薬を考えて、治療方針を考えて、丁寧に説明させていただくしかないんですけど。
市販薬で、これがおススメ!とか載せてもいいんですかねぇ(´-ω-`)